タバコの増税が続くなか、最近では安価で手に入る「リトルシガー」を求める方が以前よりも増えました。
見た目はほぼ紙巻きタバコと同じですが、気になる健康被害は?どれぐらい体に悪いのでしょうか?
結論から言うと、紙巻きタバコよりも死亡リスクは低いという結果が出ていますが、銘柄や口腔喫煙、肺喫煙などの喫煙方法による個人差が大きい為、程度の差はあれど体に悪いという部分は同じです。
ここでは、リトルシガーによる健康被害やリスクについて解説していきます。
目次
リトルシガー(葉巻タバコ)は体に悪い?健康被害について解説

紙巻きタバコと似たような構造をしているリトルシガー。基本的には紙巻きタバコと同じように扱えます。
火をつけてふかすことは同じですが、作りの違いや喫煙方法による害の差が大きいです。
格安で手に入り、肺喫煙である紙巻きタバコのように煙を吸い込まない為に害が少ないと見て、本数制限を忘れると場合によっては紙巻きタバコよりも体に悪い可能性があります。
リトルシガーは紙巻きタバコによる肺喫煙より死亡率は低い
リトルシガーは一般的な紙巻きタバコに使われる燃焼促進剤などの薬品を含んだ紙ではなく、タバコの葉で作られた紙で巻かれています。そして、口の中で煙の味と香りを愉しむ口腔喫煙が基本です。
確かに口腔喫煙であるリトルシガーは、肺喫煙である紙巻きタバコに比べれば害は低くなりますが、肺を含む体に悪い影響があることは変わりません。
当然のことですが非喫煙者に比べ、健康被害のリスクは高くなります。しかし、肺喫煙で紙巻きタバコを吸う人より、口腔喫煙で葉巻やパイプを吸う人の死亡率は低くなるデータが出ています。
紙巻きタバコ以外の葉巻やパイプも体に悪い
喫煙経験のない人と比べ、紙巻きたばこのみを定期的に吸っている人では全死亡リスクが約2倍だったが、葉巻のみを定期的に吸っている人でも1.2倍だった。また、肺がんや膀胱がん、食道がん、膵臓がん、喉頭がん、口腔がんといったたばこに関連したがんが原因で死亡するリスクは、喫煙経験のない人と比べて紙巻きたばこのみの喫煙者で約4倍、葉巻のみまたはパイプのみの喫煙者で約1.6倍だった。出典:QLifePro
リトルシガーでも依存性と健康リスクがあることは同じ
紙巻きタバコもリトルシガーも体に悪い有害物質を含むことは同じです。煙を肺まで入れず口の中でふかすだけ、という口腔喫煙でもリトルシガーはタバコであり、害があり依存性があります。
タバコの葉を燃焼させ、煙に触れるということはどのようなものでも安全というわけではなく、リトルシガーだからといって決して害が無いわけではありません。
健康リスクを考えるなら、リトルシガーと言えど適度な本数制限が必要不可欠であると言えるでしょう。
リトルシガーの有害物質:ニコチンやタールの量は?

気になるリトルシガーにおけるニコチン、タールの量はどれくらいなのでしょうか?
リトルシガーは見た目は紙巻きタバコと似ていますが、葉巻タバコに分類されます。その為に紙巻きタバコとは違い、ニコチン・タール量の表示が義務付けられていません。
口腔喫煙用に作られている為、ニコチン・タール量が多いものが多く、煙を吸ってしまうと肺に負担がかかるので肺喫煙には向きません。
リトルシガーにはニコチン・タール量の表示義務がない
キャメルやラッキーストライクから展開されているリトルシガーは葉巻扱いです。
ニコチン・タール量の測定方法が確立されていない為、その量は記載されておらず、ぱっと見では分からなくなっています。
少量でもニコチンやタールは体に悪いものです、知らないうちに大量のニコチン・タールを吸い込んでいる場合もあるので、体への害を考えるなら十分に注意してください。
リトルシガーと紙巻きタバコの有害物質の含有量
リトルシガーのニコチン・タール量は比較的多めです。
紙巻きタバコのニコチン量は13.7~23.2mg、葉巻タバコでは5.9mg~335.2mgにもなるので、リトルシガーの場合は銘柄によって大きな差が出ると考えられます。
前述したように、この数値は箱には記載されていないので、無意識に口腔喫煙ではなく肺喫煙をしてしまった場合、予想外の量のニコチン・タールを吸ってしまいかねません。
リトルシガーの構造と紙巻きタバコとの違いについて解説!

リトルシガーの外見は紙巻きタバコと同じような見た目で、構造も紙巻きタバコに似せて作ってあります。
刻(きざみ)という刻まれたタバコ葉を中心に、それを包んで巻く葉タバコを原料としたシートたばこ、吸い口にフィルターが付いており、煙をろ過してニコチンやタールを減らし、味を良くする働きがあります。
ここからは、リトルシガーと紙巻きタバコの構造の違いについて画像付きで解説していきます。
リトルシガーと紙巻きタバコの構造の図解
こちらの画像がリトルシガーの構造です。シートタバコという紙で巻かれています。 下の画像が通常の紙巻きタバコの構造です。外に巻かれた紙以外は同じです。リトルシガーと紙巻きタバコの構造図から見て分かるように、巻紙が異なるだけで刻・チップペーパー・フィルターは同じです。
また、リトルシガーと紙巻きタバコとの違いは大きく分けて3つあります。
- 巻紙
- 口腔喫煙
- 金額
リトルシガーは基本的に紙巻きタバコと同じ
リトルシガーは葉巻を紙巻きタバコと同じように点火して愉しめるように作られています。
フィルターが付いているので口腔喫煙ではなく肺喫煙をする人もいるようですが、肺にまで吸い込むことはあまりおすすめしません。
リトルシガーは口腔喫煙で香りを愉しむ
リトルシガーは基本的に煙を肺まで入れる肺喫煙ではなく、口の中で香りを愉しんで吐き出す口腔喫煙がおすすめです。
リトルシガーのパッケージにはニコチン・タール量が表記されていませんが、含まれるニコチンとタールの量はかなり多い場合があります。タバコによる害を気にするならば、肺喫煙より口腔喫煙が望ましいです。
ゆったりとリラックスして豊かな香りと味を感じられるようにしましょう。
リトルシガーはタバコ税が安かったが2021年10月に値上げ
葉巻タバコであるリトルシガーは紙巻きタバコより税金が安く済みました。
ですが、2021年10月の増税ではリトルシガーも大幅な値上げ対象となり、今まで格安で販売していたリトルシガーも70円~130円の値上げとなります。
紙巻きタバコと同じ感覚で喫煙が出来るうえ、財布に優しかったリトルシガーも安さが取り柄とは言えなくなってきました。
タバコ税も値上げも気にしなくていいタバコ『ドクターベイプモデル2』
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リトルシガーによる死亡リスクの検証について解説!

リトルシガーは口の中で煙をふかすだけなので、紙巻きタバコよりも安全であり害が少ないと考える人がいるようですが、どうなのでしょうか。
タバコに含まれるニコチンやタールは少量でも依存性があり、発がん物質を含む体に悪いものです。
研究結果によると、紙巻きタバコのような肺喫煙ではないリトルシガーも体に悪いことは変わらず、死亡リスクを高めることが明らかになっています。
リトルシガーは紙巻きタバコより死亡リスクが低い
「紙巻タバコ以外の葉巻やパイプも体に悪い」でもお伝えしたように、米国での調査結果では非喫煙者と比べて、紙巻きタバコを吸う人の死亡リスクは約2倍、口腔喫煙である葉巻タバコでも約1.2倍でした。
肺がんや食道がん、喉頭がん、口腔がんなどのタバコに関したがんの死亡率は、紙巻きタバコの喫煙者で約4倍、葉巻タバコのみの場合で約1.6倍です。
数字の上では、口腔喫煙であるリトルシガーの場合は肺喫煙である紙巻きタバコよりも死亡リスクが低い数値が出ています。
リトルシガーの口腔喫煙による死亡リスク
紙巻きタバコからリトルシガーに切り替えた人は、無意識のうちに煙を肺まで吸い込んでしまい、肺喫煙をしてしまうことがある為、通常よりも多くのニコチン・タールを取り込んでしまうことがあります。
また口腔喫煙の場合、口腔がん、喉頭がん、食道がんによる死亡リスクが高まる為、リトルシガーだからといって、肺喫煙である紙巻きタバコよりも良いというわけではありません。
タバコの葉を燃焼させ、煙に触れるタバコ製品はどのような形でも、体に悪いものであることを忘れないようにしましょう。
代表的なリトルシガーの銘柄一覧をご紹介

最近では身近なコンビニエンスストアでもリトルシガーを取り扱うところが増えてきて、気軽に手に入るようになりました。
海外では大きさによって呼び方が細かく分類されていますが、日本では一括りにしてリトルシガー、ミニシガー、シガリロなどと呼ばれています。
ファミリーマートやセブンイレブンなどで、紙巻きタバコに似せたフィルター付きのリトルシガーが販売されていることが多いので、誰でも手軽に楽しむことが出来ます。
リトルシガーの銘柄:キャメル

ラクダのマークでおなじみ、日本たばこ産業(JT)から発売されている、キャメルのリトルシガーです。
ブラウンカラーのレギュラー系とグリーンのメンソール系も揃っており、フレーバーの種類が豊富。好みの味と吸いごたえを選びやすい銘柄となっています。
値段は380円~400円でしたが、2021年10月からの値上げにより490円~500円ほどになります。
リトルシガーの銘柄:ラッキーストライク

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)から発売されている、ラッキーストライクのシガリロです。
レギュラータイプのリトルシガーが4種類、メンソールタイプが1種類。シガリロのなかでもメンソール味はかなり吸いやすい為、初心者にもおすすめです。
値段は全ての種類が400円でしたが、2021年10月からの値上げで50円ほど上がり、450円となります。
リトルシガーの銘柄:クールループド

ペンギンのマークが可愛い、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)から発売されている、クールループドのリトルシガーです。
クールループドはメンソールが4種類、フレーバーが1種類となっています。葉巻特有の甘さが控えめとなっており、紙巻きタバコに近いメンソールフレーバーを味わいたい方におすすめです。
値段は全ての種類が400円でしたが、2021年10月からの値上げで100円ほど上がり、500円となります。
リトルシガーは体に悪い?健康被害・ニコチンやタール量のまとめ
一部の愛好家の間で、人気があったリトルシガー(葉巻タバコ)。紙巻きタバコの値段が上がるにつれ、格安で購入出来るということで一般にも普及しました。
紙巻きタバコほどの害はないとはいえ、リトルシガーは肺喫煙ではなく口腔喫煙を守った方が良いと思われます。
多少の差はあれど、紙巻きタバコと同じように発がん性があることは確かで、体に悪いものであることには変わりありません。例え口腔喫煙で煙を肺まで吸い込まないとしても、口の中でニコチンやタールを取り込んでしまいます。
ですが、一度吸い始めてしまうとなかなかやめられないのがタバコです。健康を気にするならば適度な本数制限とマナーを守り、自分だけでなく知らないうちに影響を与えてしまう他者のことも念頭に置く必要があるでしょう。
