トランス脂肪酸とは?

トランス脂肪酸(トランスしぼうさん、trans fat、trans-unsaturated fatty acids、TFA)は、構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。トランス型不飽和脂肪酸(トランスがたふほうわしぼうさん)、トランス酸(トランスさん)とも。トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる。

一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高める
大量摂取すると動脈硬化などの心臓疾患のリスクを高める
ぜんそく、アレルギー、アトピー性皮膚炎を引き起こす恐れがある

トランス脂肪酸とはなんぞや?と思っておられる方も多いと思うので、何かと説明しますと、まず、後ろの脂肪酸というのは、「脂肪」の「酸」ですから、脂肪すなわち、アブラの構成成分の一部。

「トランス」というのは、みなさんの両手に右手と左手があるように、油には右手と左手があって、「シス」と呼ばれる方は自然界に存在しますが、「トランス」は自然界に存在せず、人工的に食品を加工する段階で変化してできてしまうものであるため体に悪いといわれています。

まとめると、「トランス脂肪酸」は人工的に食品を加工した段階で悪いアブラができるわけですね。

実はその危険性は60年前から訴えられ続けてきた!

イリノイ大学のフレッド・カマロー教授

イリノイ大学のフレッド・カマロー教授

2015年で100歳になる科学者で、2013年にトランス脂肪酸の禁止を求めてFDAを相手取って訴訟を起こした人物。

1950年代、心臓病で死亡した患者の動脈を調査。動脈組織中に高濃度の人工トランス脂肪酸を発見。
カマロー氏は人工のトランス脂肪酸を与えられたマウスでアテローム性動脈硬化が発生することを発表
トランス脂肪酸の摂取を中断させるとマウスが正常な動脈を取り戻した。

研究を続けたカマロー氏は、1957年に初めてトランス脂肪酸が動脈硬化の原因となる危険性を指摘する研究結果を発表。

さらに10年後にアメリカ心臓協会の小委員会に勤めていたカマロー氏は食品業界に対して、ショートニングやマーガリンなどのトランス脂肪酸の含有率を減少させるよう説得を続けていたとのこと。カマロー氏が熱心にトランス脂肪酸の危険性を訴える一方で、人工のトランス脂肪酸は数十年間、加工食品の主要な添加物として使われ続けました。

トランス脂肪酸の安全な摂取量の基準は存在しない

カマロー氏は2009年にトランス脂肪酸の危険性を証明する研究報告と共に、3000人の署名を集めた市民請願書をFDAに提出。アメリカの全食品でトランス脂肪酸の禁止を要求しました。

請願書の提出から4年たっても何も返答がなかったため、カマロー氏は2013年にFDAとアメリカ合衆国保健福祉省を相手取って訴訟を起こしました。

訴訟の結果、FDAはトランス脂肪酸を食品から排除する計画を発表し、ようやく2015年になってトランス脂肪酸が全面禁止されることになりました。

「トランス脂肪酸の安全な摂取量の基準は存在しない。できるだけ食べないようにするべき」

日本マクドナルドは相変わらずショートニングを使用している?

日本のマクドナルドにおいて最大のピンチが訪れようとしている。なんとアメリカでついに「トランス脂肪酸」が使用禁止となったのだ。トランス脂肪酸は血中悪玉コレステロールを増加させ、心臓疾患のリスクを高めるという研究結果が出ており、以前から使用についての是非が問われていた。日本では施行されていないがアメリカのマクドナルドにおいては代替油「キャノーラ油」に変えている。

日本のマクドナルドでは依然として使われている点について「日本マクドナルド」に直接聞いてみた
Q. マックフライポテトはショートニングが使わているのですか?
A. はい、植物・牛脂の混合で利用させていただいております。
Q. トランス脂肪酸など食の安全性が危惧されておりますが、問題ないのでしょうか?
A. しっかりと食品管理をしているので問題ございません、安心して食べていただけます。

ケーキやパン、お菓子の材料「ショートニング」もトランス脂肪酸

女性が好む食パンや菓子パン、ケーキ、クッキー、アイスクリームといった食べ物には、トランス脂肪酸が多く含まれる。意外に知られていないが、トランス脂肪酸はマーガリンだけではなく、パンの材料でもあるショートニングやファットスプレッドにも入っているため、パン類やクッキー類などの〝粉もの〟にも多く含まれているのだ。これらをよく口にする人は注意が必要です。

トランス脂肪酸 が多く含まれている食品を日常的に摂取しているか、ワースト5の食品グループは、

■ぬりもの・オイル系
マーガリン、ピーナツバター、マヨネーズ、コーヒーのクリームなど

■お菓子系
ケーキ、アイスクリーム、チョコレート菓子、クッキー、クラッカー、菓子パン、ポテトチップス、ドーナツなど

■インスタント・レトルト系
カップ麺、インスタント麺、缶のスープ、シチューのルウ、カレーのルウなど

■ファーストフードやファミリーレストラン系
チキンナゲット、フライドポテト、フライドチキン、パイなど

■冷凍食品系
から揚げ、ケーキ、ピザ、魚のから揚げ、コロッケ、天ぷらなど

トランス脂肪酸を避けるには?

トランス脂肪酸を避けるには、まず、原材料表示の中に「マーガリン」「ショートニング」とあるものを避け、原材料がバターのものにすることです。
さらに、「植物油」「植物油脂」「植物性油脂」「加工油脂」なども、現状ではほとんdpがトランス脂肪酸を含んでいます。

ごく少数ですが、「圧搾絞り」「コールドプレス」などと表示された良心的なメーカーによる油の場合には、トランス脂肪酸を含む可能性は低いと判断できます。

油のなかでお勧めできるのは、エキストラバージンのオリーブ油で、冷暗所で保管された良質の新しい油が最高です。

油の安全性を考えると、酸化油に最も強い危険性がひそんでいます。何度も加熱した油や、日光に当たった油、古い油を避けることが最優先の課題であることは、これまでと変わりません。
この他、加熱で発生するアクリルアミド、遺伝子操作原料にも注意が必要です。

出展:http://tabemono.info/report/former/10_2.html月刊誌記事公開>トランス脂肪酸を避けるには?(2005年6月 No.194)

トランス脂肪酸を含まない「オリーブオイル」を使いましょう!

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msd

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