授乳期のしこりはあまり気にしなくてよい、というのが通説でしたが、やはり授乳期でも乳がんが発覚するケースはあります。ただし、授乳期の乳がんを見つけることは、乳腺が発達しているため通常より難しいそうです。この様に乳がんと一口にいっても、今の体の状態などをきちんと把握していないと、検査が無駄になってしまうかも・・・。今の自分にあった検査、検査方法の違いを理解して、自分の体を守りましょう。

一番良く知られているマンモグラフィー検査

マンモグラフィは、乳がんの初期症状の1つである石灰化や腫瘍などを発見できます。特に、早期乳がんの唯一のサインである、ごく小さな石のような石灰化を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。マンモグラフィは乳腺の全体像を写し出すので、左右を比較して診ることができます。
マンモグラフィは、手には触れないような非常に早期の乳がんの唯一のサインである石灰化をピックアップできるため、まったく症状のない方たちを対象とする検診の方法として、大変優れています。しかし、若年の方、授乳中の方、手術後の方、非常に乳腺の濃度が濃く不均一である方などの場合は、マンモグラフィだけでは、異常を写し出すことが難しい場合があります。質の良い撮影を診断が行なわれても、約10~15%の乳がんがマンモグラフィのみでは見落としとされる恐れがあります。
マンモグラフィは、乳がんを白い塊として写だすもの。しかし乳腺もまた、白く写る。つまり、乳腺密度が濃いと真っ白な画像になってしまい、乳がんが見えづらくなってしまうのです。

乳腺が発達している授乳期や年齢の若い人にはマンモグラフィで乳腺が白く映ってしまうため、診断は難しくなるようです。それでも一度はマンモグラフィを受けてみなくては、自分の体がマンモグラフィ検診に適しているか否かを判断することができません。もしも適していない事が分かれば他の検診に切り替えるという選択ができます。

検査技師の技量に左右されやすいエコー(超音波)検査

「診療経験豊富な乳腺外科医」と「経験の浅い乳腺外科医」で大きな差が出るのは超音波技術です。(マンモグラフィーは駆け出しの乳腺外科医でもすぐに、殆ど遜色ないレベルまで達してしまいます。)
エコーは「若年者の乳腺に有効」でありマンモは「熟年者(特に高齢者)に有効」
若年者(~30代)はエコーが見易い。年長者(60代~)はマンモグラフィーが見易い。(40代~50代は、個人差がありますが、両方で見易い)

マンモグラフィのように微細なしこりや石灰化を写すことには適していませんが、乳房の内部の構造を観察しながら、触診では検出できない小さな病変を見つけることができます。痛みはなく、X線を使わないので、何度でも検査を受けられ、妊娠中でも検査が可能です。

先に紹介したマンモグラフィ検査に適さない状況(乳腺密度が濃い若年層、授乳中など)の場合にはエコーは非常に有効な検査方法になります。しかし術者の技量に左右されやすいので、病院や先生によっては授乳期のエコーでの検査を断られるケースもあるそうです。

マンモグラフィ、エコー検査で見えないガンを見つけられるMRI検査

検査台にうつ伏せの状態で寝て検査を実施し、検査時間は30分ほどかかります。
造影剤を必要としますが、早期乳がんの検出率は92%と、マンモグラフィ56%を大きく上回っています。
マンモグラフィ検査、MRI検査、超音波検査の所見が一致する場合は超音波検査やマンモグラフィー検査を実施しながら生検を行うガイド下生検を用いますが、MRIでしか描出できない乳がん所見に対してはMRI 検査をしながら生検を実施するMRI ガイド下乳腺生検を行います。
日本ではMRIガイド下生検は亀田総合病院(千葉県、鴨川市)でしか行われていない手技(平成21年6月現在)ですが、戸崎先生(亀田総合病院)の協力のもと、3施設で行える環境にあります。
しかし、日本では未だ保険請求の対象外の手技であり、MRIガイド下生検が必要と診断された患者様は、診断医と十分にご相談の上、施行するか否かを判断して頂くことになります。

MRIでの検査は非常に有効な検査ですが、まだ造影剤の使用、検査時間・費用などの問題が残されている状況で少々敷居の高い検査になっているようです。今後の技術の発展、技術者の養成が待たれます。

検査は受けていれば安心・・・ではありません

国が費用を負担する『対策型検診』は40代からです。それもマンモグラフィ検査だけです。マンモグラフィだけでは見つけられない乳がんもあります。またマンモグラフィ検査に適さない乳房の方もいらっしゃいます。きちんと自分の年齢や体の状況に合っている検査を受けていなければ、折角の検査も意味を成さないかもしれません。

マンモグラフィの短所、エコーの短所を補うためにも、可能な限り両方の検査を受けることが重要です。同時に受けなくとも、1年ずつそれぞれを交互に受けてみるのも一つの手です。

費用はかさみますが、MRI検査という選択肢も知っておいて損はありません。

早期に発見すれば予後は良好なケースが多い乳がん。まだ大丈夫と過信せず、積極的に検診を受けましょう。

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