1990年から始まったセンター試験が廃止されると話題となっています。では、新しく始まる試験ってどんな内容で、いつから始まるんでしょうか?そして、新試験の中でも英語はセンター試験から大きく変わると言われています。この変更は受験生にメリットやデメリットはあるのでしょうか?確認していきましょう。

廃止されるセンター試験、始まる大学入学共通テスト

 1990年(平成2年)から共通一次に代わって始まったセンター試験もついに廃止されて、新しく大学入学共通テストに代わります。ここは、センター試験の歴史と、新試験の内容、そして受験生にとっては最も気になる今後の予定について確認しましょう。

センター試験の推移

 センター試験の前身とも言われる大学共通第1次学力試験(略称:共通一次試験、共通一次)は、1979年(昭和54年)に始まりました。難問・奇問が出題されないよう大学で共通の良質な問題を使うため、そして共通一次の結果によって受験国立大学を1校にすることで受験の泥沼化を避けるため導入されたと言われています。初めは国語・数学・英語に加えて理科2科目と社会2科目の5教科7科目1000点満点で得点が競われていました。その後、中曽根政権下で、試験科目が減らされ、理科、社会が1科目になり、5教科5科目の800点満点で競われました。また受験可能校も一校から最大三校に広がりました。

 しかし、受験戦争の泥沼化を防ぐために導入された共通一次は皮肉にも、大学間の序列を招き、受験戦争の深刻化をもたらしていると揶揄されました。そのため、1990年(平成2年)には、共通一次は廃止されて代わりに大学入試センター試験(略称:センター試験)が始まりました。現在、多くの国立大学受験生は、文系ならば国語、英語、数学2科目、理科基礎2科目、地歴公民2科目の5教科8科目を受験し、理系ならば国語、英語、数学2科目、理科2科目、地歴公民1科目の5教科7科目を受験します。

大学入学共通テストの内容

 共通一次、センター試験はどちらもマークセンス方式の出題でした。その多くが多肢選択型の問題であり、誰でも正解の可能性があると非難されることがありましたし、記述式問題がないため解答者の思考力や表現力を問うのが難しいことも難点でありました。そこで、センター試験を廃止して、新しく大学入学共通テスト(略称:共通テスト)に改めて、国語・数学では記述問題も問う運びとなりました。

いつから始まる?今後の予定

 現行のセンター試験は2019年度(2020年1月)に行われる試験を最後に廃止されることになっています。そして、2020年度からは新試験である共通テストが行われます。つまり現時点(2018年11月時点)で高校一年生の代からこの共通テストを受ける必要が出てきます。2017年11月にはプレテストが試行試験として行われており、共通テストの実施方針を決めるために使われました。そして今年2018年11月にもこのプレテストは行われています。

 また、2024年度以降は指導要領が変更されるため、それに伴って共通テストにも変更が加えられる見込みです。中でも英語試験は民間試験に移行すると言われており、大きな変化があると言われています。

大きく変わる英語試験

 グローバル化が謳われて久しくなりましたが、いまだ多くの受験生は英語のスピーキングに苦手意識を持っているようです。そもそも、センター試験ではリーディングとリスニングしか問われていませんでした。東京大学でも試験として課されるのはリーディング・ライティング・リスニングの3技能のみです。そこで、グローバル人材の要求にこたえるように、2020年度から導入される共通テストの中でも英語は大きな改革がなされるようです。

2023年度まで

 もともと英語四技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)を問うため、文部科学省は現行のセンター試験のような筆記による英語試験を廃止し、民間試験(英検など)を活用するという考えを持っていました。しかしながら、急激な改革はあまり受け入れられず、2023年度までの共通テストでは現行型の筆記試験と民間試験を並行して行うという方針に決まりました。

 また、現行型の筆記試験と民間試験のどちらの試験を用いるか、あるいは双方とも用いることが出来るかに関しては、各大学に委ねられることとなりました。しかしながら、東京大学では民間試験の受験を受験資格として必須にしない一方、国立大学協会は民間試験の受験を必須あるいは加点対象とする方針を立てており、今後の動向はいまだ目を離すことが出来ません。

2024年度以降

 2024年度以降は、2023年度までの4年間の共通テストの実施状況を見つつ、民間試験への移行を決めるようです。また、この年からは指導要領が改められるので、それに従って共通テスト全体も簡素化と変更がなされるようです。例えば、記述式問題を国語と数学にとどまらず、理科や社会にも広げようという事が検討されています。

 ただ、現時点では未定の部分も大きいようなので、今後の進展は要チェックです。

民間試験の導入

 共通テストで用いることが出来る民間試験は8種類です。

 まずは、ケンブリッジ英語検定。日本では聞き馴染みがないですが、本部が英国にあることもあって信頼度が高く、また高難易度まで図ることが出来る事から英語上級者の間では有名であったりします。

 そして、TOEFL iBT。TOEFLは主に英語圏への留学のために使われる試験で、かなりアカデミックな内容が問われることが特徴です。

 続いて、GTEC。これはベネッセによって運営されており、一般の英語学習者の中ではマイナーですが、団体受験する高校も少なくなく、受験生の中では知名度は高い方かもしれません。

 そして、TEAPおよびコンピュータ上で行うTEAP CBTも採用されました。これは上智大学と英検協会が今日で開発した試験です。そのため、上智大学の入学試験には現在でもTEAP利用型試験があります。

 また、TOEICも採用されています。英語学習者の中では有名ですが、ビジネス英語に重きを置いている点もあり、大学受験者の中ではあまり身近ではないという人も多いかもしれませんね。

 そして、おそらく英語試験としては最も有名であろう英検(実用英語技能検定)も採用されています。従来は、スピーキング試験だけ別日に行われていましたが、これも含めて全技能を同日に行う一日完結型とCBT方式が採用される運びになっています。

 また、採用されたIELTSは複数団体から実施されており、ブリティッシュカウンシルのものは正式採用されましたが、IELTSオーストラリアの物は条件付きでの採用となりました。

受験生側からみるメリットとデメリット

 文部科学省や大学側がセンター試験を廃止し共通テストを採用するメリットは既に述べたように、受験生の表現力や判断力、思考力を調べることが出来る点です。では、共通テストに代わることで受験生にメリットはあるのでしょうか。

受験生にとってのメリット

 英語で民間試験が活用されることにより、部分的ではある者のセンター試験のような一発型試験の弊害を緩和することができ、受験生が大きなプレッシャーを感じることなく試験に臨めることはメリットの一つと言えます。また、共通テストでは、今までの知識偏重型試験からの脱却を目指し、より生活に根差した問題や現代の社会で必要とされる思考力を問う問題の出題を目指しています。従って、受験生としては、単調な知識詰込み勉強から逃れて、より学びを活かせる学習にシフトできるというメリットがあるでしょう。

受験生にとってのデメリット

 方針段階ではあるものの、過年度生向けの試験問題は作られない方針です。これは、浪人生にとっては、共通テストの最大のデメリットといえるでしょう。それから、現在は、基礎を付さない理科では選択問題があり、自分の得手・不得手に合わせて問題を選ぶことが出来るようになっています。しかし共通テストではそのような選択問題の廃止が検討されており、実現すれば理科受験者にとってはデメリットのひとつとなります。また、デメリットとして、記述式答案の採点の不明瞭さが挙げることが出来ます。これは単に採点のブラックボックス化を意味するだけでなく、現在よくなされているセンター試験の自己採点を見て受験校を選ぶという手法が出来にくくなってしまう事も意味します。

まとめ

 1990年から続いたセンター試験は、2020年度からは新しく共通テストに代わる事になりました。共通テストでは、思考力・判断力・表現力を問うため、記述問題が追加されます。さらに、英語では、国際化が進む社会からの要請にこたえて、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの四技能を問う民間試験が導入されます。民間試験として、英検やTOEFLなどが採用されたことで、受験生は1年間に複数度受験する機会が与えられており、プレッシャーから脱することが出来るというメリットがあります。記述式問題などの思考力問題の増加は受験生に学習の有機的つながりや楽しさを意識させてくれる一方、採点には不安が残ります。そして、理科選択問題の廃止といったセンター試験との違いや浪人生向け問題が作られないかもしれないといったことは浪人生に大きな不安を残します。

 新テストが実施されるまであと少し。その瞬間まで、そして、導入されてからも、決して動向から目を離すことが出来ませんね。

おすすめまとめ

関連するまとめ

モテたい男子必見!好感を持たれやすいアイテムまとめ。

今回は”安く済む”をコンセプトに持っていると好感を持たれやすいアイテムを多数ご紹介します!大学生男子必見!こ…

Akariii320 / 2989 view

【必見!!】2016年大学オープンキャンパスナビ!!日程・場所を徹底調査!!

毎年夏休みに開催されるオープンキャンパス。将来自分の行きたい大学を見つける第一歩です!!実際に大学の施設を案…

Seira / 2664 view

口臭に効果抜群!市販で売っているマウスウォッシュランキング

あなたの口臭は大丈夫?最近は『スメハラ』なんていうのも聞きますし不安になってしまいますよね。マウスウォッシュ…

kato00 / 365 view

戦後最大の景気拡大のタイミングはいつ?過去の景気もおさらいしよう!

2012年、アベノミクスにより2012年12月に始まった今の景気拡大の長さが高度成長期の「いざなぎ景気」を超…

ymym / 533 view

恋人の浮気を見破るための「チェックポイント」とは?

最近、どうも恋人の様子がおかしい気がする・・・そう感じているのなら、それは相手の「浮気の予兆」かも?普段の何…

Saounazoom / 1448 view