コインチェックNEM(ネム)流出事件 ユーザーに広がる不安

空前の仮想通貨ブームの中でコインチェックの事件は起こった・・・

事件はどうして起こってしまったのか、プレスやツイッターでの反応から時系列を辿りながらわかりやすく解説していきたいと思います。

2018年 1月26日 11時25分 事件の始まり

11時25分

コインチェックはNEMの流出を確認しました。

その32分後NEMの入金を停止しました。

11時58分 第一報

コインチェックからの第一報はツイッターからでした。

まだ理由は明かされていませんでしたが、気にかけていたのは一部のユーザといった感じでした。

私もシステムエラーか何かですぐに解決するものだと軽く見ていました。

まさかこんなに大きな事件になるとは思ってもみなかったです。

12時38分 NEM売買停止

理由の発表もないまま売買が停止されたことでユーザーの不安は徐々に広がりを見せていきました。

この時、私の頭のなかに過ぎったのはマウントゴックスのビットコイン流出事件です。

ブームより前にビットコインに興味を持っていた方ならもしかすると同じことを考えていたかもしれませんね。

思い出される過去の仮想通貨の盗難事件

2014年2月 マウントゴックス事件 

仮想通貨界隈ではNEM流出まで最も有名で巨額の流出があった事件。

コインチェック事件を語る上ではこちらの事件を知っていた方はリスクを最小限に抑えられたかもしれませんね。

消えた470億円

マウントゴックス社は、もともとカードゲームの交換をオンラインで行うことを事業としていた会社でしたが、ビットコインの価値があがるにつれ、多くなる取引により仕事量が増えていきました。

そんな中、マウントゴックス社はハッカーにより攻撃を受けたと発表しました。
マウントゴックス社が管理していたビットコインがなくなってしまったというのです。

ハッカーはマウントゴックス社の「誰がいくら持っているか」ということを一元管理している台帳を書き換えました。勝手に他のユーザーの預金額を書き換え、自らの預金額を増やしてそのお金を少しずつ引き出していったと考えられています。

普通なら、ユーザーが把握している自らのアカウント上の残高と、マウントゴックス社の一元管理している台帳を照らし合わせれば、細工されていることがすぐに分かるはずですが、業務量が増え日々の仕事に追われていたのかマウントゴックス社はその事実にすぐには気づかず、営業を続けていたとのことでした。

公表した頃にはすでに遅く、114億円から470億円前後(ビットコインの価値によって被害額が上下する)のお金を奪われていました。マウントゴックス社の代表は、2014年2月28日の記者会見で言いました。

マウントゴックス事件は実際のところ盗難流出だけが原因ではなく、
業務上横領の疑いもあるため今回のコインチェック事件とは内容が少し異なります。

つまり外部からの影響ではなく、内部的な犯行であった可能性が高いという事です。

しかし、それでもビットコインには時に大きな価値が動く
リスクがあるものであることを気づかせてくれた仮想通貨市場で
今回のコインチェック事件が起こるまで最も大きな事件であったと言えます。

余談ですが、仮想通貨トレーダーの中では価格が高騰していくことを
三日月のような上昇グラフになぞらえて「to the MOON」と呼び、
逆に急落することを「ゴックスする」とまで言われるようになってしまったんですよね。

2014年3月 ポロニエックス事件

マウントゴックス事件の翌月
外部からのクラッキングにより取引所に被害の出た恐らく初めての事件。

米仮想通貨取引所 POLONIEXがクラッキングにあい保管されていたビットコインの12.3%が盗難されました。

現在は米法人Circleの買収によりユーザーの不安も払拭されてきているようです。

February 26, 2018
Circle Acquires Poloniex
By Sean Neville and Jeremy Allaire
Circle and Poloniex Accelerate the Emerging Token Economy
We’re proud to announce that Circle has extended its commitment to a new vision for global finance by acquiring Poloniex, a leading token exchange platform.

原文Google翻訳より一部抜粋

Circleは、主要なトークン交換プラットフォームであるPoloniexを買収することにより、グローバルファイナンスの新しいビジョンへのコミットメントを拡大したことを誇りに思います。

2015年1月 ビットスタンプ事件

現在イギリス最大手でヨーロッパ圏で信用の高いBITSTAMPも過去に
スロベニアの取引所でクラッキングにより
19,000BTC当時の価格で約12億円相当が盗難被害に遭いました。

2016年6月 THE DAO事件

The DAOの解説
2016年にThe DAO は イーサリアム(Ethereum) プラットフォーム上の DAO として設計されました。The DAO (decentralized autonomous organization)を直訳すると「自律分散型組織」となります。つまり特定の国や管理主体に属さない自立した組織であり、その組織の「ルール」はスマートコントラクトとしてブロックチェーン上にプログラムされます。

この事件は取引所被害でなくICO(新規仮想通貨公開)においてクラッキングにより盗難を受けた事件です。

イーサリアムベースで1.5億ドル以上の資金を確保したのち3分の1が盗難されました。

その後イーサリアム保有者の89%の承認によりハードフォークが実施され資金は取り戻されています。

2016年8月 ビットフィネックス事件

第2のマウントゴックス事件とも呼ばれる巨額の仮想通貨盗難被害の出た事件です。

香港の仮想通貨取引所 BITFINEXの顧客口座から約6500万ドル相当のビットコインが盗まれました。

一時ビットコイン価格が20%も下落するほど市場にも大きな影響が出ました。

その後、取引は全面的に停止され被害の拡大を防ぎ、盗まれたビットコインは被害者に全額返金されました。

コインチェックNEM(ネム)流出事件 市場混乱

さてそんな多くの過去の事件が思い出されはじめた中ですが
話をコインチェック事件に戻しましょう。

2018年 1月26日 12時57分 NEM取引停止

ここから仮想通貨市場の動きは加速していきます。

この発表でコインチェックに大変なことが起こっているということに気づき
私はコインチェックのウォレットにお金を預けておくのは危ないと察知しました。

このタイミングであればNEM以外の通過に関しては他の取引所に送金し
日本円に換金することは可能でしたので私もそこで
コインチェックから全額保有通貨を移動させました。

15時~16時 クラッキングの示唆

15時台になり、コインチェックにお金を預けている人たちの不安は憤りに変わっていきました。

そんな皆さん不安は悲しくも的中。

YahooニュースにNEM流出の記事が掲載され
NEMだけでなくビットコインやその他の通貨の価格が下落し始めました。

ビットコインバブルが終息する大きなタイミングであったように思います。

国内のビットコイン取引所大手のコインチェック(coincheck)社で、顧客の預かり資産とみられる仮想通貨「NEM」が5.4億 $XEM、日本円にして約620億円以上が引き出されていることが分かりました。

 現在、コインチェック社に問い合わせを行っても繋がらず、オンラインで個別に質問を投げても「公式に説明ができる状況になるまで待ってほしい」という内容の返答があるのみの状態です。

16時46分 日本円出金停止

依然理由は明かされないまま、日本円が引き出せないという事態に
コインチェックの信用は落ちていくのかと思いきや
この判断は正しかったのではないかと見る人もいます。私もその一人です。

日本円が引き出せないということでユーザーは利益が得られないことは確かだったのですが、
仮想通貨の売買ができず法定通貨が流出していけば
コインチェックが保有する財産はもっと少なくなり
後に出る補填の話もなかったことだと思います。

また市場に与える影響もこれで最小限に抑えられたように見えました。

ついに姿を表したコインチェックの経営陣

23時50分

実に流出発覚から約12時間
ついに姿を表したコインチェックの経営陣にユーザーは大注目。

この日の報道系のテレビ番組の放送は終了していたため
会見の様子はネット番組のAbema TVとニコニコ動画をはじめとした
ネット系のメディアから見ることができました。

CEO(代表取締役社長) 和田晃一良

2009年東京工業大学 理学部入学。大学3年次にレジュプレス株式会社(現コインチェック株式会社)を創業。累計100万部「ビリギャル」を産んだSTORYS.JP、ならびにcoincheckの全開発を担当。小学生時代からプログラムを学び、大学生時代にクックパッド主催ハッカソン等で優勝。また、同時期に開発した就活対策AndroidアプリSPITrainigは10万ダウンロードされる。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2016受賞。日本ブロックチェーン協会(JBA)監事。

まずはじめに私が驚いたのは社長の若さ!
なんと現在27歳というやり手です!
(内心では別の意味でやりやがったなとは思っていましたが。)


ルーツは学生起業家というだけあって
コインチェックのホームページには活気あふれる
若い社員さんの写真が掲載されて・・・

いたのですがやはりこの事件あってのことでしょう。

現在では社内の内観だけの写真になっていますね。

そんな会社を立ち上げた彼は一体どんな人物なのでしょうか?

日本に仮想通貨の風を吹かせた若者

会見中ではあまり喋る機会もなく
涙を浮かべながら謝罪をしていましたね。
ネットでは「和田喋れよ」「置物」など
罵詈雑言が飛び交ってはいましたが

仮想通貨特にビットコイン以外の13種類のアルトコインを
日本円と取引できる環境をつくった技術者であります。

和田さんのキャリアは、コインチェック前身「レジュプレス」の立ち上げから始まる。

小学校高学年からプログラミングに興味を持ち、大学生の頃にはアプリ開発ができるようになっていた。大学3年時にウェブアプリ開発会社でアルバイトし、クックパッド主催第3回開発コンテスト24など、さまざまなハッカソンで優勝するなど、若手の起業家界隈では知られた存在になっていた。

就活時に何より大切にしたのは、「自分で事業を生み出す力を身につけられるか」ということだった。若手にも事業を任せてくれるという理由でサイバーエージェントに就職予定だったが、大学の知人に「こんな会社始めるんだけど手伝ってみない?」と誘われ、レジュプレス立ち上げに関わることになる。

彼なくしてはビットコインが盛り上がる中でアルトコインの存在は日本では知られることはなかったでしょう。

そんな彼もツイッターを覗いてみるとごく普通の青年です。

ゲームをしたり・・・

破滅の呪文を唱えてみたり・・・
(一体何を破滅させてしまったというのでしょうか・・・)


残念ながら彼のツイッターは事件後の更新はありません。
今後は信用回復のためにもよりよい取引所を作ってくれることでしょう。

どこかの天空の城のようにはならないでもらいたいものです。

COO(取締役) 大塚雄介

早稲田大学大学院卒業 物理学修士号取得。専攻は量子理論力学。2006年 元リクルート系企業(株式会社ネクスウェイ)で法人向け新規事業開発ならびにサービス開発を9年経験。年間売上12億の新規事業をゼロから立ち上げ全社VP賞を2度受賞。事業アライアンス・広報・マーケティング・ビジネス面を担当。

会見で最も回答していた大塚取締役。
記者からの質問には不明瞭な内容には断固として回答を見送っていましたね。

印象的だったのは「株主と相談いたしまして」というフレーズが
何度もありましたが、個人的にはいつか聞いた
「頭が真っ白に」会見くらいよく記憶に残っています。

何と言ってもその筆頭株主がお隣りにいる和田社長というオチでしたからね。


仮想通貨広報の第一人者

高校、大学とエリート街道まっしぐらであった大塚取締役。

事件前、特にビットコインブームが始まった頃から雑誌やメディアへの露出も増えていきました。

ビットコインに限らず、ブロックチェーン上で契約をプログラム化する仕組み「スマートコントラクト」やブリッジ通貨であるリップルについても言及されています。

これらのテクノロジーについて将来性を見出していた彼は仮想通貨で成功する未来を予期していたのかもしれません。

見方によってはブラック会社なのか!?とも見れる和田社長のツイートですが、このころにはもしかすると仮想通貨などで大儲けしていたのかもしれませんね。

しかし彼はこの盗難の事態までは予期できなかったのでしょうか?

いえ、そんなことはないはずです。

実は皮肉にも事件の翌日2018年1月27日洋泉社発行の
『洋泉社MOOK はじめてのビットコイン&仮想通貨投資完全ガイド』にて
特集として大塚取締役のインタビュー記事が掲載されているんですよね。

もちろんそにこでは仮想通貨取引や取引所のリスクについてまで語られています。

次の「取引所のITリスク」は、取引所がハッキングされてしまうリスクです。私たち取引所運営業者は、高度なセキュリティを構築して。、お客様から預かっている資産を守るために日夜努力しています。

しかし、2014年に起こったマウントゴックス事件、香港の仮想通貨取引所がハッキング被害にあう事件などが実際に起こっているので、信頼のおける取引所を選ぶことが重要です。

インタビュー
コインチェック取締役 大塚雄介氏に聞くより

しっかり過去の事件についても認識されていますね。

コインチェックでは、この点においては最大限の努力をしていますので安心していただけると思います。

インタビューより

私ももちろん安心して使わせていただいておりました。

多くの人は、まさか自分がハッキングの対象になるとは思っていません

インタビューより

その彼の会社がまさか対象になってしまったというのはなんとも悲しい話ですね。

信用できる取引所はあるのか?

どんな仮想通貨に詳しい人でもリスクは防げないこともあるということがよくわかる今回の事件ですが、
できる限り安心して使える取引所があると嬉しいですよね。

そこで取り扱い通貨の種類や機能性、注目度等から独断と偏見で選んだ仮想通貨取引所をご紹介します。

CryptoBridge(クリプトブリッジ)

取り扱い仮想通貨の種類の多さとアルトコイン間の取引にとても便利!
円建てでの取引はできないのですが

なによりこの取引所の特徴はDEX(分散型取引所)であることがとても良いポイントです。

コインチェックのように中央管理者がいてその中にウォレットがあるのではなく、ユーザーそれぞれがウォレットを管理する仕組みです。

つまり取引所の倒産ということが起こりません。

またこの取引所では一つのPCや端末につき一つのアカウントしか作ることが出来ません。

ですので、アカウントにログインしようとも登録した端末とは別の端末からはログインすることが出来ませんのでセキュリティはとても優秀です。

BitFlyer(ビットフライヤー)

言わずと知れた日本におけるビットコイン取引の最大手取引所

コインチェック事件以降、日本の取引所はどこを選ぶべきかという点ですが個人的には消去法でビットフライヤーです。

最近は取り扱い通貨にモナコインやダッシュも上場されました。

使いやすさと金融庁による仮想通貨交換事業者として正式に登録されている点で日本円との換金は主にビットフライヤーを利用しています。

仮想通貨の管理の方法をわかりやすく

現在は取引所内にウォレットを作ることが主流となっていますが、
今回のコインチェック事件でそのウォレットのあり方についても見直されてきています。

ホットウォレット

わかりやすく言えばインターネットに接続されたウォレットです。

・ウェブウォレット
・モバイルウォレット

この2つがあり、取引所のウォレットはウェブウォレットに属します。
またウェブウォレットには通貨ごとの専用に作られたものもあります。

モバイルウォレットは携帯端末のアプリで管理するタイプのウォレットです。

しかし使いやすい一方ハッキングやクラッキングの対象になる可能性があります。

コールドウォレット

わかりやすく言えばインターネットから切り離されたウォレットです。

・デスクトップウォレット
・ペーパーウォレット
・ハードウェアウォレット

デスクトップウォレットは上でも紹介したDEXのように個人のPCのソフトウェア上で管理するタイプです。

ペーパーウォレットはアドレスと秘密鍵を紙で保管するタイプです。

ハードウェアウォレットは専用デバイスで保管するタイプで、貸金庫等に預けておく人もいます。

またペーパーとハードウェアタイプはインターネットに接続されていないため、ハッキングがまず起こりえません。

セキュリティにおいてはハードウェアウォレットが最も優秀であるといえます。

どれだけ対策を立てていても、仮想通貨はリスクが付きまとうものです。

今回のコインチェックの事件を教訓に個人としてどれだけリスクを減らすことが出来るか、その中で使いやすさを見出していくことが重要ではないかと考えます。

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